韓国での暮らしに慣れた外国人でも、台風や豪雪といった自然災害や火災などの予期せぬ事故によって困難に直面することがある。国際結婚カップルや外国人労働者の増加に伴い、外国人を対象にした災害安全情報の必要性が高まっている。
こうした問題を解消するアプリが先日から配信されている。国立災難安全研究院が3日に配信を開始したアプリ「セーフティ・ファースト(Safety First:安全第一)は、生活安全や季節ごとの安全事項、緊急連絡先、避難所、救急キットなどの情報を英語、日本語、中国語(簡体字、繁体字)、ベトナム語で提供する。
(左から)アプリ「Safety First」のホーム画面。交通事故の事例紹介、各種常備薬の説明が掲載された救急キット
生活安全では、火災や交通事故、墜落事故など、暮らしの中で起こりえる様々な事故に対する対処法と予防法が説明されている。季節ごとの安全では、猛暑や台風、寒波など季節性災害に対する対処法と事例が紹介されている。
また、災害発生時の避難所と外国語通訳サービスを提供する機関の電話番号などが掲載されているほか、子どもや女性、高齢者など、生活弱者の事故事例や注意事項が絵とともに説明されている。
このアプリは、スマートフォンのユーザーであれば誰でも利用できる。Google PlayやAppストアで「国立災難安全研究院」を検索するか、全国の外国人支援センターに配置されたアプリ「SAFETY FIRST」の案内ブロッシャーのQRコードをスマートフォンに読み込ませれば、すぐダウンロードできる。
ブロッシャーのQRコードをスマートフォンに読み込ませれば、アプリ「SAFETY FIRST」をダウンロードすることができる
国立災難安全研究院のヨ・ウングァン院長は、「効果的な災害リスク管理のためには、安全情報の円滑な発信・周知が重要だ。アプリ“SAFETY FIRST”は、災難安全情報へのアクセスが難しい外国人に有用なサービスになるはず」と話している。
コリアネット ユン・ソジョン記者
arete@korea.kr