「旌善アリランA-train」は、中部の内陸地域を探訪する「O列車」と「V-列車」、南道の海岸沿いを旅する「S‐列車」、平和を象徴する「DMZ列車」に続くKORAIL(韓国鉄道公社)の4番目の観光列車だ。今回開通した「旌善アリランA-train」は、一日に一度運行され、チョンリャンリ(清涼里)駅を出発し、江原道のミンドゥン山駅-旌善駅-アウラジ駅などを経由する。

アリランの故郷、江原道旌善へ向かう「A-train」が22日に開通した
列車は毎日午前8時10分に清涼里駅を出発し、12時40分にアウラジ駅に到着する。ソウルに戻る列車は午後5時10分に出発し、9時30分に到着する。その間、観光客が旌善一帯をじっくり探訪できるよう、列車は一部の区間をまた運行する。午後1時40分にアウラジ駅を出発し、ナジョン(羅田)駅‐旌善‐ソンピョン(仙坪)駅‐ピョロゴク(別於谷)駅を経由して2時45分にミンドゥン山駅に到着した列車は、3時15分に再びミンドゥン山駅からアウラジ駅へと向かう。

「旌善アリランA-train」は、ソウルの清涼里駅を出発し、ミンドゥン山、別於谷駅、仙坪駅、旌善駅、羅田駅を経由して最終目的地のアウラジ駅に到着する


「旌善アリランA-train」の売り物は、景観を楽しめる大きな窓だ

運行中、列車内では様々なイベントが繰り広げられる
カラフルな列車の外観をデザインしたのは、英国のデザイン会社「タンジェリン(Tangerine)」だ。旌善のシンボルであるオキナグサ(Pulsatilla tongkangensis)の紫色とともに、赤や黄色、青などが調和し、ダイナミックな雰囲気が描かれている。4両編成の列車の内部に設置された巨大な窓がアリラン列車の売り物だ。窓から望む旌善の山と川は、まるで一枚の絵のような絶景だ。特に、1号車と4号車に設置された展望デッキは、床から天井までガラス張りになっており、線路と周辺の景観のパノラマ写真を撮影することができる。アウラジは、山と渓谷、川と野原を背景に、旌善の人々の暮らしを垣間見ることができる。
運行時間の約3時間、内部では様々なイベントが繰り広げられる。「旌善アリラン」が放送で流れるのはもちろん、マジック公演やイベント写真撮影、クイズゲーム、のど自慢、カリカチャー贈呈イベントなど様々な体験イベントが用意されており、移動中も退屈することはない。また、列車内部の所々に置かれた葉書にそれぞれの思い出を綴り、窓の枠にぶら下げる人もいる。

シラヤマギクやワラビなど旌善の特産品を買い求めようという観光客でごった返す旌善5日市

旌善風景列車の旅を堪能する人々
KORAILは、「A-train」の利用客に旌善の代表的な観光地である5日市をはじめ、スカイウォークやジップワイヤー、レイルバイクといったレジャースポーツ体験や画岩洞窟、チュレ村など文化体験活動を奨励し、これに関連した観光商品を紹介している。
*旌善アリランA-trainの運賃:清涼里駅~アウラジ駅2万7600ウォン/ミンドゥン山駅~アウラジ駅8400ウォン
乗り放題の旌善アリラン列車パス4万8千ウォン
詳細はコレイルの公式ホームページをご覧ください。
(www.korail.com)
記事:コリアネット イ・スンア記者写真:コリアネット チョン・ハン記者
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